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2024-03-18 14:13:00

セラピーグレードの精油

精油は香りだけじゃない。

セラピーグレードを使用している。

薬理効果も活用している。

 

って言われてもどういうこと??

 

という方もいらっしゃると思います。

まず、精油は大きく3つの方法で働きかけます。簡単に説明します。

・鼻から脳へ

精油の芳香分子は鼻の奥にある嗅上皮から脳へ、視床下部へ伝えられます。伝えられた情報は、自律神経系、内分泌系、免疫系へ作用します。

 

・肺から血液中へ

芳香分子は、鼻、気管、気管支を経て肺胞に取り込まれ、肺の粘膜から毛細血管を通じて血液中に入り、全身へ運ばれ各組織に作用します。吸収した精油成分は約5分後には血液中に検出されるようです。

 

・皮膚から血液中へ

精油の成分は分子量が小さいので毛穴、汗腺などからも吸収され皮下組織へと浸透します。その後、毛細血管やリンパ管を通じて体内に入った成分は血液中に入り、全身へ運ばれます。

成分の吸収速度は分子量の大きさによって異なりますが塗布後15〜20分で血液中に精油成分が検出されるようです。

 

では、セラピー要素はどういうことかと言うと、

 

例えば、筋肉痛にペパーミントを使用するとします。

ペパーミントに含まれる、ℓ-メントールなどが消炎、鎮痛作用を発揮します。

さらにℓ-メントールには薬物(この場合はペパーミントの精油成分)に対する経皮吸収促進作用があるので、速やかに吸収して患部に到達します。

そこに手技による物理的な働きかけによって血流が促進され、起炎・発痛物質を散らし、体性・自律神経反射によっても痛みが緩和される。

ℓ-メントールの爽やかな香りや冷却感も鎮痛に働く。

ということなんですね。

 

生理・心理・薬理的な相乗効果が得られます^ ^

(ペパーミントの香り嫌いだから・・・とかはなしでお願いします!) 

 

ちなみに、この薬剤の経皮吸収を促進する働きのある精油としては、ℓ-メントールを含むペパーミント、1,8シネオールを含むユーカリ、リモネンを含むオレンジなどがあります。

こうした精油を使用してオイルマッサージをした後に、同じ部位に貼付剤を用いると薬物の血中濃度が高まりが予想以上に早くなったり、血中濃度自体が上昇して有害作用が発現する可能性があるため注意が必要です。

そのため、高血圧やてんかん、授乳中か(TAWAN BLUEでは妊婦さんはお受けしていないです)、薬を投与中かどうかも確認をしています。

 

TAWAN BLUEの深い圧で行い深部をほぐす手法に精油をうまく活用して、よりお身体が楽になり健康に過ごせるようお手伝いができればと思っています。

 

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