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植物100%では足りない理由〜なんとなくアロマとの違い〜
TAWAN BLUEで使用する精油
(アロマと言ったりしますが正式には精油です)は
植物100%で1つの精油に含まれる成分が分析されているもの
を使用しています。
一般的にアロマテラピーで使う精油は植物100%である
ことが前提です。
良い香りでアロマトリートメントするのが目的なら何を使っても良いのでしょうか?
僕はそこに疑問を感じています。
まず前提として精油には大きく2つの前提があります。
・芳香(ディフューズ)用途
・皮膚塗布を前提とした用途
この2つは設計思想が違います。
例えば、無印良品のアロマも植物100%ですが
無印良品の企業理念にもあるように、
生活やライフスタイルの中で香りを楽しむこと
を前提としており、
皮膚塗布などの使用は目的としているものではありません。
香りに特化して楽しむ前提の精油は
・皮膚刺激性の評価がされていない
・光毒性や感作性の管理が不明
・成分の偏りや酸化状態が不明
つまり
「体に入る前提での安全設計がされていない」
ことがあります。
皮膚刺激性の評価や成分分析、
品質管理には一定の検査や管理コストがかかるので
それらが価格に反映されることもあります。
ここが、精油の価格差の一つでもありますね。
芳香の場合は
・吸入量が比較的低い
・曝露が限定的
ですが、
皮膚に塗布する場合は
・皮膚から吸収される
・血中に入る可能性がある
と体内動態が関わってきます。
さらに精油には
禁忌事項や使用を控えるべきケース
も存在します。
アロマテラピーで使う精油は「植物100%であること」が前提とされていますが、
植物100%なら何でも良いのでしょうか?
僕の答えは、Noです。
施術としてお客様の体に使用する場合
それだけでは不十分だと考えています。
精油は体内に入れば
遊離・タンパク結合・組織分配といった形で存在し
代謝・排出されていきます。
つまり精油は「体の中で動く成分」です。
だからこそ重要になるのが
中身が見えているかどうかが大切です。
成分分析表(GC/MS)がない精油は
・何がどのくらい入っているのか
・ロットごとの差がどれくらいあるのか
・不純物や農薬の影響はないのか
これらを確認することができません。
可能性が0でない以上、
施術で使う判断材料としては不十分です。
そして、濃度の考え方も大切です。
精油は基本的に希釈して使用します。
アロマテラピー発祥とも言われるフランスやベルギー
では原液で使用されることもありますが
それは医師などの管理下で行われるものであり
一般的なセラピストが同様に扱えるものではない
と僕は考えています。
アロマインストラクターとして
安全性と再現性を考え、原液での使用は行っていません。
濃度には目的や部位、状態に応じた
適正濃度があります。
ここで問題になるのが
・成分が不明な精油
・濃度計算を行わない使い方
この2つが重なると
「どの成分をどれくらい体に入れているのか」
が分からなくなります。
そうなると例えば、
「むくみにはこの精油が良い」と言われても
実際には、
・むくみに関与するとされる成分がほとんど含まれていない
・ロット差や品質によって期待する成分量に達していない
ということも起こり得ます。
精油は時期や産地によっても成分の含有量は異なります。
・成分を把握していない
・濃度計算をしていない
場合は、
アロマオイルテラピーとしての
・安全性の確保
・作用のコントロール
ができているとは言えません。
芳香浴などで香りを楽しむだけ
であれば問題ありません。
でもオイルトリートメントで使用する場合は
皮膚から体内へと入ります。
TAWAN BLUEでは、
大切なお客様の心身に影響を与えるものだからこそ
・成分が把握できる精油を選ぶこと
・適正な濃度で使用すること
・最新の科学的知見を学び続けること
これらを前提としています。
精油名で選ぶのではなく成分で考える。
それがアロマテラピーであり
人の体に触れるセラピストとしての前提と思っています。
※これは僕のアロマテラピーに対する考えと取り組みです。
1つの基準として参考にしていただければ嬉しいです。
最終的な選択は、ご自身で判断していただければと思います。
学びが、触り方を変えていく
アロマ(主に精油)を分子として理解し扱うた学びを日々行っていますが、
決してアロマの勉強だけではないんですよね。
体のことを知ること。
体の中で何が起きているのかを知ること。
その視点が加わることで触り方や見方が変わってきました。
ただ単に、固いところをほぐすんじゃなくて。
触れる量を変えるのか
流すのか
あえて触りすぎないのか
など、選択が変わってきます。
そして
触り方やリズムも
意味を持って変えるようになりました。
気持ち良いだけじゃなく。
セラピストになりたての頃は、
前回と違う手法をしようと技術面に目がいきがちでした。
それも成長の過程では必要だと思います。
でも、基本こそ大切なんですよね。
基本ができるからより深めることができる。
少しずつ
見え方が変わり
触り方が変わり
判断が変わっていく
その積み重ねが
ボディケアの質を変えていくと強く感じています。
TAWAN BLUEを必要としてくださるお客様に対して
より良いサポートができるように。
体が回復する準備を整える
慢性的な疲労やストレスが続くと、
体は無意識のうちに緊張状態になります。
筋肉がこわばることで血管が圧迫され、
血流が低下しやすくなります。
その結果として起こるのが
「こり」や「重だるさ」といった感覚です。
体にとって血流はとても重要です。
・酸素を運ぶ
・栄養を届ける
・不要なものを回収する
こうした働きはすべて血液によって行われています。
つまり、血流が滞るとエネルギーをつくる働きにも影響が出やすくなります。
「精油は体に働く」と言われるのはなぜか。
それは、精油に含まれる芳香成分が
脂溶性(脂に溶けやすい性質)を持っているからです。
私たちの体は、細胞膜や神経など、脂質でできた構造を多く持っています。
脂溶性の分子は、こうした膜を通過しやすく、皮膚から取り込まれたあと体内に分布していきます。
※精油は植物油のような「油そのもの」ではなく、
揮発性を持つ芳香成分の集合体です。
この視点で見ると、アロマテラピーは
「香りを楽しむもの」だけではなく
「体の中でどう動くか」を考えるものでもあります。
TAWAN BLUEでは
・ボディケアによって筋肉の緊張をゆるめる
・精油によって体が受け取りやすい状態をつくる
この2つを組み合わせています。
無理に変化を起こすのではなく、
体が本来持っている働きが発揮されやすい状態へ整えていくイメージです。
血流が整うことで
・酸素や栄養が届きやすくなる
・体が回復に向かいやすくなる
こうした土台が少しずつ整っていきます。
TAWAN BLUEが大切にしているのは
「体が回復する準備を整えること」
強く働きかけるのではなく、
体が無理なく受け取れる状態をつくること。
その積み重ねが、
結果的に日々のコンディションにつながると考えています。
必要と感じた際はお気軽にご利用ください。
なぜアロマボディケアセラピストの僕が体内動態を学ぶのか
リラクゼーションサロンでよく
・癒し
・整える
って言葉を聞くと思います。
これらは治療院や病院ではない僕のサロンでも
とても大切なことではありますが、
具体的にどう癒してどう整えるのか?
って考えたことはありませんか?
もちろん、
・空間の癒し
・セラピストの話し方
・声のトーン
なども大切です。
今回はボディケアの手法について
僕の考えを話したいと思います。
芳香成分が体内でどう働くか
僕のサロンでは、ディープアロマオイルコースの際に
精油を香りだけではなく、
芳香成分(香りの成分)が持つ働きを活用しています。
精油は香りで感じたりリラックスするだけではなく
分子として体に取り込まれ、体の中で処理されます。
そのため、香りの印象だけではなく
芳香成分が体内でどう働くか
を考えながら精油をご提案することを心がけています。
大切なお客様に使うから
精油は、合成成分を含まない限り
植物由来の芳香成分を含みます。
例えば
・どこまで生産にこだわった植物を使っているのか
・不純物が入っていないか検査されているか
・どんな成分が入っているか明記されているか
こうした点には違いがあります。
僕のサロンでの使い方は、
どんな成分がどのくらい入っているのかが
わからないと選ぶことが難しいのです。
そして
大切なお客様のお身体に塗布する以上、
不純物はできる限り排除されたものを使いたい。
と考えています。
なぜそこまで考えるのか?
アロマなんて皮膚に塗っているだけなのに?
そう思う方もいらっしゃるかもしれません。
僕が成分が明記されている精油を扱う理由は
体内に入ってから排出までの流れに関係しているから
です。
精油の芳香成分は、体に取り込まれたあと
・吸収
・分布
・代謝
・排泄
という流れを通って体の中を動いていきます。
これを 体内動態 といいます。
精油は医薬品ではありませんが、
分子として体に入る以上
体の中でどのように動き、どのように処理されるのか
という視点はとても大切だと思っています。
アロマオイルをする上では
セラピストなら知っておくべき
大切な部分だと思います。
TAWAN BLUEの「癒し」や「整える」
精油は香りとしてリラックスするだけではなく、
芳香成分という分子として体に取り込まれます。
TAWAN BLUEでは
・お客様の体の状態
・精油に含まれる芳香成分
・体内でどのように処理されるか
これらを考えながら精油をご提案しています。
精油は体をサポートしてくれることもありますが、
体の状態によっては負担になることもあります。
だからこそ
精油が体の中でどのように動き、
どのように処理されるのか。
体内動態という視点が大切だと考えています。
ボディケアの考え方
体が緊張している状態では血流が低下し
酸素や栄養が届きにくくなります。
その状態では体が回復しにくく
疲労も抜けにくくなってしまいます。
ボディケアによって筋肉の緊張をゆるめることで
血流が促され、体が回復しやすい状態を整えること
を目指しています。
精油とボディケアを組み合わせながら
体が回復しやすい状態を整えること。
そのために日々精油の体内動態を学びながら
アロマボディケアを行っています。
体のエネルギーと精油 〜ミトコンドリアという視点〜
「ほぐしてもらっても、すぐ戻るんです。」
サロンでお話を聞いていると、そんな声をいただくことがあります。
もちろん筋肉の緊張はあります。
でも、それだけでは説明できないことも多いと感じています。
そこで最近よく考えているのが体のエネルギーを作る仕組みです。
体のエネルギーを作るミトコンドリア
私たちの細胞の中には、ミトコンドリアという小さな器官があります。
ここでは
・酸素
・栄養
を使ってATP(体のエネルギー)が作られています。
筋肉が動くこと
体温を保つこと
体が回復すること
これらはすべてこのエネルギーが必要です。
つまり体の回復力には、ミトコンドリアの働きが深く関係しています。
ストレスと炎症が続くと何が起こるか
ストレスや炎症が続くと
・交感神経優位
・血管収縮
・呼吸が浅くなる
といった状態が起こりやすくなります。
すると
・酸素
・栄養
が細胞に届きにくくなり、ミトコンドリアの働きが低下しやすくなります。
その結果
・疲れが抜けにくい
・回復しにくい
・体が固まりやすい
という状態が起こることがあります。
ミトコンドリアが落ちると体が固くなる理由
エネルギーが不足すると、体ではいくつかの変化が起こります。
例えば
①筋肉の弛緩にエネルギーが必要
筋肉は
・収縮
・弛緩
どちらにもATPを使います。
つまりエネルギーが不足すると
筋肉がうまくゆるめなくなります。
そのため
・ほぐしても戻る
・筋肉が固まりやすい
といった状態が起こることがあります。
②血流が低下する
交感神経が優位になると、血管収縮が起こります。
その結果
・酸素供給低下
・代謝低下
が起こり、ミトコンドリアの働きもさらに低下しやすくなります。
精油は「香り」だけではない
アロマというと「香りでリラックス」
というイメージが強いかもしれません。
もちろんそれも大切です。
ただ精油は芳香分子(香りの分子)の集まりでもあります。
例えば
・モノテルペン
・アルコール類
・エステル類
など様々な分子が含まれています。
これらの分子は
・呼吸
・皮膚
などを通して体に届くことがあります。
そのため近年は精油成分と細胞機能についての研究も行われています。
精油成分とミトコンドリア研究
いくつかの芳香分子について
・ミトコンドリア
・酸化ストレス
・エネルギー代謝
との関係が研究されています。
例えば
リナロール
ラベンダーなどに含まれる成分。
神経系への作用や酸化ストレスとの関係が研究されています。
1,8シネオール
ユーカリなどに含まれる成分。
炎症反応や細胞機能との関係が研究されています。
カルバクロール
オレガノなどに含まれる成分。
細胞レベルではミトコンドリア機能との関係が研究されています。
このように、精油成分と細胞のエネルギー代謝についての研究は少しずつ増えています。
施術者としての安全な考え方
ただしここで大切なのは
研究=そのまま人への効果ではない
ということです。
多くの研究は
・細胞実験
・動物研究
です。
つまり特定の条件の中で起こった反応を見ています。
そのため、研究結果をそのまま施術の効果として断言することはできません。
精油を使うときに大切なこと
施術では、効かせることよりも
・体の状態
・回復の余力
・代謝できるか
を見ることが大切だと考えています。
精油成分は脂溶性の分子であり、体内では主に肝臓の酵素(CYP)で代謝されます。
そのため
・睡眠不足
・慢性疲労
・炎症状態
などがあると処理能力が落ちている可能性もあります。
サロンで大切にしていること
僕のサロンでは
・体の可動性を高めるボディケア
・精油成分の理解
この両方を見ながら、体が回復しやすい土台を整えること
を大切にしています。
精油は魔法ではありません。
でも体の状態を見ながら使うと回復をサポートする一つの方法
になることもあると感じています。
これからも
精油とボディケアを通して
必要としてくださる方の心身ケアのサポートを続けます^ ^

