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グレープフルーツの精油は脂肪分解!?
メディカルアロマで活用する精油には植物の持つ化学的な成分(芳香成分)があります。
植物は生まれる場所を選ぶことができないので、その場所で生き延びるため、また子孫繁栄のためにそれぞれに力を持っています。
虫除けや甘い香りの果実なんかがそうですよね。傷がついた時に出てくる樹液もそうです。
今日はグレープフルーツについて少しご説明します。
グレープフルーツ精油には食欲を抑制や脂肪分解などといった効果があると書籍やネットで検索すると出てきます。
実際にTAWAN BLUEでお客様にも作用を話すと、
たっぷり使ってください!!
という方もいらっしゃいます(笑)
1点注意としては、グレープフルーツなど柑橘類にはフロクマリン類と呼ばれる成分が精油に入っているものがあります。
このフロクマリン類は、紫外線などを受けると分子が励起(外部からエネルギーを与えることによって原子、分子などをより高いエネルギー状態に移すこと)しエネルギーを溜め込んだ後放出するという性質を持っており、皮膚に炎症や痒みを及ぼし得ることが知られています。これを光毒性と言われています。
そのため、マッサージ後に紫外線に当たるケースは避けたい精油なので夜のご来店がおすすめです♪
さて、このグレープフルーツ精油ですが、ヌートカトンと呼ばれる成分が含まれています。
柑橘系に多い成分のリモネンだけではなくヌートカトンも自律神経活動の変化の有効成分であることを示す結果も出ています。
グレープフルーツの香り刺激には、白色脂肪組織と褐色脂肪組織を支配する交感神経を興奮させる作用があります。
グレープフルーツの香り刺激によって交感神経が興奮すると白色脂肪細胞で脂肪分解が起こります。
次に脂肪分解によって生じた脂肪酸を使い、褐色脂肪細胞が熱を作りだします。(熱生産)
この熱生産によってエネルギーの消費が促進され、結果ダイエットにも効果的と考えられています。
ちなみに、嗅ぐよりも食べてしまった方が体に入って効果が出そう!?
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、答えは
NO!!です。
食べ物や飲み物が胃や腸に入ると胃腸の昨日を高めるために副交感神経が興奮します。
それによって白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞を支配する交感神経が抑制されていまうので脂肪分解の現象、体温の低下が起こります。
嗅ぐ方が効果的なんですね^ ^
このように、ただグレープフルーツが脂肪分解です。とだけだとどう脂肪分解なのかわからず、場合によっては精油より食べた方が良いと思う方もいらっしゃると思います。
TAWAN BLUEでは化学的な根拠に基づいて精油を使用できるよう日々勉強しております。