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生きた化学反応の集合体
精油と人体について、メディカルアロマを行う上では切っても切れない深い関係があります。
精油の持つ芳香成分が人体へ働きかけるということは今までも書いてきいるのでなんとなくわかる方もいらっしゃると思います。
【人体=分子の集合体】
私たちの体は「細胞」でできています。その細胞をさらに細かく見ていくとすべては分子でできています。
分子とは、複数の原子が結びついてできた物質の最小単位です。
体の体重の約60%は水でできていると聞いたことはありませんか?
水ということは、H2O水分子ですよね?
さらに筋肉、髪の毛、爪、酵素、ホルモンなどのタンパク質に、脂質、炭水化物、セロトニン、DNAなど分子が集まって人体ができています。
そう、ホルモンも神経伝達物質も酵素も遺伝子もみーーーんな分子です。
タイトルにあるように、人体とは
生きた化学反応の集合体
なんですね。
そして、精油も
植物が作り出す天然の「揮発性有機化合物」=分子の集合体
です。
そしてそれぞれの成分は
・神経伝達物質に似た働きをする(リナロール→GABA系)
・ホルモン様作用を持つ(アネトール→エストロゲン作用)
・受容体と直接結合して作用する(βカリオフィレン→CB2)
など構造や機能面で生体分子に似た特性を持つことがあり、それが精油の薬理的な効果の一因と考えられるんです。
【精油(鍵)と体内の受容体(鍵穴)】
精油分子はそれぞれが形、大きさ、電気的性質を持った天然の鍵のようなものです。
それが鍵穴となる体中の受容体にピッタリとはまれば、細胞が反応を起こします。(作用)
例えば、ラベンダーアングスティフォリアに含まれるリナロールがGABA受容体(リラックスに関係)に鍵のように結合すると、神経の興奮が抑えられ心が落ち着く。
という反応が起こります。
この仕組みを考えると
精油が少量でも作用する理由はピンポイントで受容体に働くからということが理解できますね。
また人によって感じ方が違うのは、受容体のタイプや数が遺伝的に違うからなんですね。
人も分子でできており、精油分子は構造や機能面で生体分子に似た特性を持つことで人体に働きかけ、心身に影響を与えると考えられています。
TAWAN BLUEでは、ディープアロマオイルコースの際のアロマブレンドはこれらのことも踏まえ、心身の状態を伺い必要な精油をご提案しています。
その精度を高めるため、日々アップデートしています^ ^