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体のエネルギーと精油 〜ミトコンドリアという視点〜
「ほぐしてもらっても、すぐ戻るんです。」
サロンでお話を聞いていると、そんな声をいただくことがあります。
もちろん筋肉の緊張はあります。
でも、それだけでは説明できないことも多いと感じています。
そこで最近よく考えているのが体のエネルギーを作る仕組みです。
体のエネルギーを作るミトコンドリア
私たちの細胞の中には、ミトコンドリアという小さな器官があります。
ここでは
・酸素
・栄養
を使ってATP(体のエネルギー)が作られています。
筋肉が動くこと
体温を保つこと
体が回復すること
これらはすべてこのエネルギーが必要です。
つまり体の回復力には、ミトコンドリアの働きが深く関係しています。
ストレスと炎症が続くと何が起こるか
ストレスや炎症が続くと
・交感神経優位
・血管収縮
・呼吸が浅くなる
といった状態が起こりやすくなります。
すると
・酸素
・栄養
が細胞に届きにくくなり、ミトコンドリアの働きが低下しやすくなります。
その結果
・疲れが抜けにくい
・回復しにくい
・体が固まりやすい
という状態が起こることがあります。
ミトコンドリアが落ちると体が固くなる理由
エネルギーが不足すると、体ではいくつかの変化が起こります。
例えば
①筋肉の弛緩にエネルギーが必要
筋肉は
・収縮
・弛緩
どちらにもATPを使います。
つまりエネルギーが不足すると
筋肉がうまくゆるめなくなります。
そのため
・ほぐしても戻る
・筋肉が固まりやすい
といった状態が起こることがあります。
②血流が低下する
交感神経が優位になると、血管収縮が起こります。
その結果
・酸素供給低下
・代謝低下
が起こり、ミトコンドリアの働きもさらに低下しやすくなります。
精油は「香り」だけではない
アロマというと「香りでリラックス」
というイメージが強いかもしれません。
もちろんそれも大切です。
ただ精油は芳香分子(香りの分子)の集まりでもあります。
例えば
・モノテルペン
・アルコール類
・エステル類
など様々な分子が含まれています。
これらの分子は
・呼吸
・皮膚
などを通して体に届くことがあります。
そのため近年は精油成分と細胞機能についての研究も行われています。
精油成分とミトコンドリア研究
いくつかの芳香分子について
・ミトコンドリア
・酸化ストレス
・エネルギー代謝
との関係が研究されています。
例えば
リナロール
ラベンダーなどに含まれる成分。
神経系への作用や酸化ストレスとの関係が研究されています。
1,8シネオール
ユーカリなどに含まれる成分。
炎症反応や細胞機能との関係が研究されています。
カルバクロール
オレガノなどに含まれる成分。
細胞レベルではミトコンドリア機能との関係が研究されています。
このように、精油成分と細胞のエネルギー代謝についての研究は少しずつ増えています。
施術者としての安全な考え方
ただしここで大切なのは
研究=そのまま人への効果ではない
ということです。
多くの研究は
・細胞実験
・動物研究
です。
つまり特定の条件の中で起こった反応を見ています。
そのため、研究結果をそのまま施術の効果として断言することはできません。
精油を使うときに大切なこと
施術では、効かせることよりも
・体の状態
・回復の余力
・代謝できるか
を見ることが大切だと考えています。
精油成分は脂溶性の分子であり、体内では主に肝臓の酵素(CYP)で代謝されます。
そのため
・睡眠不足
・慢性疲労
・炎症状態
などがあると処理能力が落ちている可能性もあります。
サロンで大切にしていること
僕のサロンでは
・体の可動性を高めるボディケア
・精油成分の理解
この両方を見ながら、体が回復しやすい土台を整えること
を大切にしています。
精油は魔法ではありません。
でも体の状態を見ながら使うと回復をサポートする一つの方法
になることもあると感じています。
これからも
精油とボディケアを通して
必要としてくださる方の心身ケアのサポートを続けます^ ^

