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東邦大学でのセミナーに参加して
昨日6月13日は、東邦大学名誉教授・薬学博士であり
僕が所属しているNARD JAPAN会長でもある
小池先生のセミナーに参加するため、
千葉にある東邦大学へ伺いました。
今回のセミナーのテーマは、
「薬用植物園とカモマイル・ジャーマンの水蒸気蒸留」
でした。
研究室や資料室の見学もさせていただき、
日頃、精油の成分分析などで耳にする器具を見ることができました。
「クロマトグラフィーって、こういうものなんだ」
「こうして成分を分析しているんだ」
と、
普段は成分分析表やテキストの中で見ている世界が
少し現実のものとして感じられました。
研究では、他の物質が混ざるだけでも結果が変わってしまいます。
実際に、昨日も器具の洗浄が不十分だったため
水と精油成分を受けるために使われたキシレンが
綺麗に分離せず、一例として見せていただきました。
ひとつひとつの工程を丁寧にそして緻密に行う必要性を実感しました。
資料室では、たくさんの生薬や、動物性のものまで見せていただきました。
実物を手に取ったり、香ってみる機会は滅多にないので
見ていてワクワクしました。
何よりも、
今回のテーマでもあったカモマイル・ジャーマンの水蒸気蒸留。
カモマイル・ジャーマン精油といえば、
アロマを勉強したことがある方なら
青色を思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。
その青色に関係している成分が、カマズレンです。
でも、
カモマイル・ジャーマンの花そのものは
青色ではありませんよね?
花の中にそのまま青色の成分として多く含まれている
というより、蒸留の過程で前駆体が変化して生じる成分
とされています。
だから、
花そのものは青く見えないけど
水蒸気蒸留によって得られる精油では、
特徴的な青色が見られるということなんです。
また、蒸留では水(蒸留水)を沸騰させるのですが、
精油成分の中には、単独では沸点が高いものもあります。
沸点が200℃を超える物質が100℃の水蒸気蒸留で抽出できるって不思議ですよね。
なぜ青くなるのか?
なぜ水蒸気蒸留で取り出せるのか?
どんな化学や物理の法則が関係しているのか?
作用を覚えるだけではなく、
こうした背景を理解することで、もっと適切に精油を扱えるのだと感じました。
↑左側の画像にある青い液体がカマズレンです。
私たちは、それぞれ個性があるように、体調も人それぞれ。
「良さそうだから使う」
「この状態にはこの精油」
というように
決して同じ使い方が全ての人に合うわけではない
と思うんです。
・体に入ってから排出されるまでの過程
・どういう状況だと排出がスムーズにいかないのか。
それを知った上で使うことが大切だと感じています。
今回、カモマイル・ジャーマンの水蒸気蒸留では、
カマズレンの青色を実際に目にしました。
花だけを見ていると、青色は見えませんが
蒸留され、成分が集まることで青色として見えてくる。
何もないように見えても、そこには確かに存在している
見えないから、ないわけではない。
少ないから、存在しないわけでもない。
香りは目に見えません。
でも、精油に含まれる芳香成分は、確かにそこにあります。
そして使い方によっては、芳香成分の一部が私たちの体内へ入る可能性があります。
だからこそ、
「このくらいなら何も考えなくていい」
ではないのだと思います。
少量でも、確かに存在している。
そう思うと、
精油は本当に魅力的なものであると同時に丁寧に扱うべきもの
だと感じますよね。
今回のセミナーは、いつもとは違う、
研究側から植物や精油を見る貴重な時間でした。
この学びを、これからの精油の選び方や施術の中で、
TAWAN BLUEに来てくださるお客様へ
少しずつ還元していきたいと思います。


