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「ライム精油と運動後の筋肉痛」 論文を読んで自分なりに考えてみた
不定期ですが読んだ論文に対して僕が思ったことを書いてみようと思います。
※あくまで僕個人の感想です。
さて、早速ですが今回はこちら。
ライムエッセンシャルオイルを使用したマッサージ療法が、アスリートにおける筋肉痛の遅発発症回復に与える効果
(タイトルをクリックすると原文へ進みます。)
簡単に内容をご紹介すると、
男性ボクシング選手30人を対象に、運動後のライム精油を用いたマッサージが筋肉の痛みにどのような影響を与えるかを調べた研究です。選手を「運動のみ」「通常のローションでマッサージ」「ライム精油を用いてマッサージ」の3群に分け、4週間のトレーニング期間を通して、介入前後の痛みの強さや血中乳酸値を比較しました。結果として、ライム精油を使用した群では、通常のローションでマッサージを行った群よりも筋肉の痛みが軽減したと報告されたということです。
この文献を読んで、
ライム精油は筋肉疲労の回復に使えるんだ!
と、そのまま取り入れることは難しいなと感じました。
なぜかというと、
まず、文献の中で今回使用されたライム精油の抽出方法や成分分析、使用濃度、希釈した基材が明確に示されていないんですよね。
抽出方法は柑橘系の場合、主に圧搾法と言って皮を絞って抽出したものと精油の抽出で多い水蒸気蒸留法で抽出されたものがあります。
水蒸気蒸留されたライム精油は一般的に光毒性がないとされますが、圧搾されたライム精油ではフロクマリン類による光毒性への配慮が必要になります。
抽出方法や濃度が分からないと、皮膚への使用後に紫外線を浴びる場面も含め、安全性を判断しにくいなというのが率直に感じたことです。
次に、本文ではライム精油にはリナロールや酢酸リナリルを含み、エステル類が多いことを、リラクゼーションや筋肉痛の緩和の説明につなげています。
これらの成分がライム精油に全く含まれないとは言い切れませんが、僕がこれまで学んできた中では、ライム精油の特徴として積極的に挙げる主要な芳香成分ではありません。
むしろ、ベルガモット精油の説明なら納得なのですが・・・。
リラックスとの関わりについても、ライムの主要成分であるd-リモネンに着目した説明ならまだ理解しやすかったと思います。とはいえ、d-リモネンだとしたらライムにこだわる必要もなく、それだけで今回の痛みの軽減を説明できるものではないし・・・。
ともう少し知りたいなと思うことがありましたが、
精油を実際に使用し、その違いを検証する研究をされていることはとても興味深いです。これからも様々な検証によって新たな発見や確固たるものが見つかることを願っています。
僕としては、判断ができ、お客様に安全に精油を使用できるように日々学ばねばですね!