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2023-08-20 11:09:00

精油はワインと同じ

同じ畑で同じ品種のブドウから作られるワインでも、例年「今年のワインの特徴は◯◯です」と紹介されますよね。

収穫年や産地によって同じ農産物でワインのように味が違うことはよくあることかと思いますが、精油にも同じことが言えます。

 

同じ種でも生育場所の標高の違いや植物が育つ環境の違いで、成分も大きく変化するんです。

例えば、平地には人をはじめとして色々な生物が住んでいます。

植物にとっても気候が穏やかで暮らしやすいですが害虫に食べられる危険性があるので虫を寄せ付けない作用や、暖かい気候のため防腐作用が必要になります。

平地の植物は、駆虫、抗感染(抗菌・抗ウイルス・抗真菌)、強壮作用のある成分を作ることで競争の激しい土地での生き残りを狙っています。

 

一方、標高1000M以上の高山では、敵も少なく害虫は減ります。さらには蜂などの受粉に必要な虫も少なくなります。

そうなると今度は、甘い良い香りで虫を引き寄せる工夫を凝らす方が生き延びるために必要なことかもしれなくなります。

 

タイムやローズマリーは温かい場所から寒い場所まで環境に適応して生きられるよう、環境によって精油成分が違います。生きる環境で成分が変化するんですね。

 

野菜でも、F1種(交雑によって生まれた一代雑種、常に揃った品質の野菜ができ、生育も早く収量も多い種)と自家採種で作る作物は違うと言います。

違う場所、違う条件で作っても同じ品質の作物が取れるF1種に比べ、自家採種は環境適応力が旺盛なので作る人によっても全く違うそうです。

 

TAWAN BLUEで使用している精油ブランドは、農薬を1度でも使用したことのある土地は使わない徹底ぶりです。

そして植物それぞれの最適な時間に採取したものを蒸留しています。

そのため、同じラベンダーでも香りが少し違う場合があります。

 

適した環境で育てられ、その土地で生育するために必要な成分を豊富に含んでいる精油をふんだんに使用してディープアロマオイルマッサージを行います。

 

化学的アロマセラピーの醍醐味ですね^ ^

 

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