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暑い日にはこの精油を!
梅雨が明けて暑くなり外に一歩出るだけでモワッとした空気が漂っています。
エアコンで冷えすぎる場合もあるので、そういう場合にお勧めなメニューもありますが、
冷たさを感じたい!
そんな時にお勧めな精油のご紹介です♪
ペパーミントです!
なんとなく、想像がつくかもしれませんね^ ^
ペパーミントに含まれる芳香成分の「ℓ-メントール」
は皮膚に塗布すると知覚神経の冷たい温度(
約8〜28℃)を感知するセンサー
を持つ受容体(TRPM8)に作用します。
すると、まるで皮膚が冷たいものに触れたかのような
「冷感」が脳に伝えられることで、
涼しく、冷えた、熱が引いたように感じる
わけです🌿
ただ、塗布、スプレー、芳香などでは
深部体温には大きな影響はありません。
が、涼しく感じることで暑さによる不快感や
ストレスが軽減され、
自律神経が安定し発汗が抑えられたり
することや、皮膚表面の血管収縮が起きるので
一時的に放熱が抑制されることもあります。
細かくいうと、ℓ-メントールは
濃度が低い場合は血管収縮効果、
濃度を高くすると血管拡張作用
につながります。
このように濃度で真逆になるからこそ
きちんとした濃度計算が大切なんですね。
また、ペパーミントはケトン類も含んでいるため、
禁忌事項や注意事項もあります。
✅スポーツや屋外での冷却スプレーに
✅筋肉疲労回復に
✅胃がムカムカするときに
暑さ対策だけにとどまらず、
幅広く活用できる精油です🌿
健康な心と体を引き出すサポート
アロマテラピーの定義
法律で定められているわけではありませんが、
僕の勉強している協会では、
「植物性ゆや植物油、ハーブウォーターを用いた、
健康管理法および療法」
と謳っています。
フランス発祥の芳香療法
アロマテラピーという言葉はフランス人化学者が作った
造語です。フランスでアロマテラピーを医療として
使用されるようになり、
その後美容やリラクゼーションを中心に
使用する方法をイギリスに紹介し
イギリスでもアロマテラピーが根付きました。
フランス:医療や治療を目的
イギリス:美容やリラクゼーションを目的
TAWANBLUEではフランスで発展した
アロマテラピーをベースにしつつ、
リラクゼーションを目的とした使い方
も取り入れています。
香りが身体に与える影響
精油の身体への影響は
「①嗅いだ時」と「②芳香分子が身体に入った時」
に分けることができます。
①嗅いだ時
鼻から取り込まれた芳香分子は嗅覚から
脳の大脳辺縁系に直接伝わり
自律神経系や内分泌系、免疫系に影響を与えます。
②皮膚塗布によって身体に入った時
精油を塗布すると(植物油で希釈)芳香分子は
皮膚から吸収されて血管に入り身体を巡り作用します。
芳香分子は脳の食欲や性欲、記憶など本能的な活動を
担っている場所(大脳辺縁系)や生命中枢とも言われる
自律神経の中枢(視床下部)や、
ホルモン分泌を調整する場所(下垂体)へ
寄り道せずに届きます。
寄り道??
脳には感情・本能を司る「大脳辺縁系」と
理性的な思考を司る「大脳新皮質」
がありますが、
五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)の中で唯一、
嗅覚だけが感情・本能に関わる大脳辺縁系に直接伝達
されます。
香りが脳から人の心に作用する仕組みも活用し、
メンタル面の不調に役立ちます。
統合医療として
日本では、西洋医学を補完する代替療法として
メディカルアロマの導入が進んでいます。
認知症や終末期ケアなど統合医療として
疾病予防や健康増進での活用が広まりつつあります。
TAWANBLUEでも、
肉体的、精神的な疲労に精油を活用し、
皆様の健康的な心と体を引き出すサポートをし、
いつまでも健康で過ごせるような心身を取り戻す、
または維持できるようなサロンを目指しています♪
内臓脂肪と皮下脂肪にアロマ♪
お腹周りが痩せたい・・・
最近太ったから痩せたい・・・
TAWAN BLUEのお客様にもこのような体型の変化によるお悩みを持つ方が男性も女性もいらっしゃいます。
脂肪溶解という働きをもつ精油の話題になると
脂肪がなくなるまで塗りたくってください!
どうなっても大丈夫なのでガンガン塗ってください!
というお客様もいるほど(笑)
理想は、運動・食事・睡眠など生活スタイルも意識をするとより効果的ではありますが、今回は精油についてお話しします。
ちなみにファンクショナルカッピング®︎もダイエットに期待ができます。
さて、太り方の体型について、りんご型や洋梨型と聞いたことはありませんか?
りんご型は、内臓脂肪型肥満で男性に多く
洋梨型は、皮下脂肪型肥満で女性に多いといわれいます。
内臓脂肪型肥満(りんご型)はお腹周りに脂肪がつきやすくこのタイプの脂肪細胞は炎症を起こしやすく過剰になると炎症性物質(細かい内容は省略します)を分泌します。
この物質は慢性炎を引き起こし、動脈硬化や糖尿病、高血圧などの生活習慣病のリスクを高めてしまいます。
皮下脂肪型肥満(洋梨型)は下半身(お尻や太もも)に脂肪が付きやすく、内臓脂肪に比べて炎症性物質の分泌は少ないですが、代謝が低く燃焼しにくいのが特徴です。
また冷えやむくみによって代謝がさらに滞ることもあります。
このように、肥満のタイプによって体内で起こっている生理反応が異なるので、使用するアロマも目的に応じて選ぶ必要があるんです。
内臓脂肪型肥満には、炎症を抑える抗炎症系の精油。
皮下脂肪型肥満には、脂肪燃焼や血行促進、食欲抑制の精油。
抗炎症作用のある精油が脂肪細胞そのものを分解・縮小するわけではありませんが、
炎症を抑えることで、抗炎症性物質(善玉アディポカイン)の分泌を促しやすくなり脂質代謝やインスリン感受性が改善し、結果として代謝が整い、太りにくい体質へ向かう下地作りが可能です。
これに合わせて日々の食事を少し気をつけてみたり、運動を取り入れることでお体も変化するのではないでしょうか?^ ^
TAWAN BLUEではこのように痩せやすい体作りのサポートをしています。
骨折後のケアにアロマを活用♪
骨折をされ数ヶ月ぶりにご来店となったお客様。
確認をするとそろそろ今までの生活ができるようにしていきたいとのことでボデイメンテナンスにいらっしゃいました。
ボディケア&ストレッチコースなので、精油は芳香での使用になりますが、どうサポートができるかなと考え選んだのは、
フランキンセンスです!あと今回はラベンダー・アングスティフォリアも使用しました。
精油が骨の形成促進に直接的に作用するというよりは間接的にサポートする可能性があると報告されている精油はいくつかあります。
その1つがフランキンセンスということですね♪
骨の形成促進に良いとされる精油はフランキンセンスの他にも、クラリセージやローズマリー、ラベンダーなどがありますが今回はフランキンセンスについてご紹介します。
【α-ピネン】
強い抗炎症作用、抗酸化作用があり、骨芽細胞を酸化ストレスから保護する働きがあります。
一部の研究では、α-ピネンが破骨細胞(骨吸収細胞)を抑制する可能性があると示唆されています。
【リモネン】
抗酸化作用、抗炎症作用、骨密度の維持に寄与する可能性(柑橘類精油にも含まれる)
骨折部位での炎症抑制を助け、骨芽細胞の活性環境を保ちます。
【ボスウェリア酸】
強力な抗炎症作用、破骨細胞の分化・活性を抑制、関節炎モデルにおいて骨の保護が示されています。
フランキンセンスを骨折ケアに使用する場合、
・骨折初期:炎症制御と鎮痛、ストレス軽減を目的に
・骨折後期:組織再生と骨芽細胞活性維持のサポート
が挙げられます。
先ほどあげた成分の1つ【ボスウェリア酸】について。
この成分は水に溶けにくく、揮発性がほぼありません。そのため、水蒸気と一緒に揮発する性質がないので一般的に精油の蒸留に多い水蒸気蒸留法では精油中にボスウェリア酸は含まれません。
超臨界CO2抽出法という技法だとボスウェリア酸が含まれた精油ができるようです。
が、
TAWAN BLUEで使用している精油ブランドの1つ、「ヤングリビング社」。
こちらで新しい技法を用いてボスウェリア酸を含むフランキンセンス精油を作ることができるようになり販売されているんです♪
それが写真の青いボトルです。
先月、入手したばかりだったのですが、骨折にボスウェリア酸が使えるということでバッチリと使うことができました♪
精油成分に関しても、研究により割合や成分自体が変わることもあるので、常に情報のアップデートが必要です。
お客様のお身体に使うものなので、間違うことがないよう日々アップデートしていきます^ ^
筋肉疲労にアロマ
例えば、ラベンダーなどに含まれる『リナロール』は、鎮静作用や筋肉を和らげる作用があります。
鎮静作用や筋肉を和らげるって言われても・・・
届いてどうなるの?って思いませんか?
今回は精油の成分、『リナロール』を用いて説明します。
🧠中枢神経系への影響:リラックスによる筋緊張の緩和
香り分子は脳の中枢神経系に働きかけます。
ということは鎮静作用を持つリナロールによってリラックスや不安軽減などの作用をもたらします。
深掘りすると、GABA(CMとかで聞いたことありませんか?詳しくは今回は控えます)という「抑制系の神経伝達物質」の働きを助けることで
交感神経の興奮を鎮め、副交感神経を優位にして筋肉の緊張を緩めることにつながります。
つまり、
心の緊張を解くことで筋肉の強張りを間接的に緩めます。
精油が得意とする分野ですね♪
💪末梢神経屋筋肉そのものへの直接作用
筋肉は「アセチルコリン」という神経伝達物質によって収縮します。(アセチルコリンで縮むとだけ把握してください)。リナロールはこのアセチルコリンの放出を抑えることで《筋肉の収縮を弱める=弛緩》すると考えられています。
筋肉が縮んでいる時って力が入っている時ですよね??
縮む力を緩めてくれるということは、力も抜けますよね?
また、神経や筋肉細胞の働きにはカルシウムチャネルやトリウムチャネルというイオンの出入りを調整するゲート(チャネル)があるのですがこれにも関与しています。
リナロールがこれらのゲート(チャネル)に作用して
筋肉の興奮を抑え、過剰な収縮を防ぐ可能性がある
とされています。
🧠+💪=総合的な筋弛緩効果
をもたらしているんですね。
まとめると、リナロールの筋肉を和らげる作用は、
中枢神経系:精神的ストレスの緩和(GABA作用を介して筋緊張をゆるめる)
末梢神経・筋肉:アセチルコリンやイオンチャネルに作用(筋収縮を直接ゆるめる)
このようにして塗布して体内に入った精油の分子は筋肉に働いています。
筋肉疲労に限らず他の心身の状態の時もこのような作用を期待して精油をご提案し、オリジナルブレンドでトリートメントを行っています。
徒手(手で行うケア)をしている間に体の中にも働きかけるって一石二鳥ですよね♪
精油の分子(芳香成分)を活用し、解剖学的観点でのボディケアを行う
これがTAWAN BLUEの目指しているボディケアです。


