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筋膜?ファシア?
筋膜リリースという言葉がここ数年でよく使われるようになっているかなと思います。
各施術者はそれぞれに思う分野で学んでいると思いますので、TAWAN BLUEで意識していることを書きたいと思います^ ^
Fascia(ファシア)を日本では筋膜と呼ぶことが多く、筋肉を包む膜のイメージが強いです。
「鶏肉を想像してみてください。肉の周りについている薄い膜のことですよ。」
と聞いた経験ありませんか?
が、ファシアは筋肉以外にも存在するとされています。
心臓を包んでいる膜や胃を包んでいる膜など色々な膜が存在していて体のあらゆるものを包む膜の総称がファシアなんです。
ファシアは、人体を構成するすべてのものを包み、全身の隙間という隙間に入り込み様々な器官と器官をつなぐネットワークとして体内に張り巡られています。
つまり筋肉だけではなく、臓器を包む膜もファシア、皮下に存在しボディースーツのように体を包む膜もファシアです。
では、ファシアをイメージしてみましょう!とその前に少し膜について。
鏡でご自身の目を見てください。
瞼の裏から白眼の部分までを血管が混じった結膜が覆っているのがわかると思います。これが「膜」です。
膜が眼球の動きに合わせて伸び縮みしながら瞼側と白眼側の膜が互いに滑りあうことでスムーズな動きができます。
正常な膜は隣り合う膜と滑り合うことで互いの摩擦を軽減し、様々な動作を滑らかに行う手助けを担っています。このスライドする動きを「滑走システム」とも言われ
とても重要な存在なんです。
そして、滑らかにするには、「液体成分が不可欠」ということです。先ほどの目の場合も涙がなければ眼球をスムーズに動かすことはできないんですね。
筋肉の場合は、ヒアルロン酸などの基質成分が関節の曲げ伸ばしや捻る動作を円滑に行う手助けをしてくれています。
涙が出にくくなると目は乾燥して「痛み」や「異物感」などを感じると思います。
これと同様に筋肉の膜もヒアルロン酸の水分低下が起こるとドロドロな状態になり、滑りが悪いためスライド能力が低下し「可動域制限」や「張り」を感じるようになります。そしてこれがひどくなると、伸張性低下、組織同士の滑走低下が起こり、隣接する膜と膜が癒着します。この状態で癒着している場所に刺激が起こると痛みのセンサーが反応し「痛み」を感じてしまうんですね。
寝違いやギックリ腰はこれが原因とも言われています。
では、なぜファイアの癒着は起こるのでしょうか?
✅長時間の同じ姿勢や猫背などの姿勢
- ✅運動不足
- ✅ケガ・炎症やそれによる治療・手術
- ✅精神的ストレス
日々の生活は、長時間のデスクワークやスマホ、運転などファシアに負荷がかかることが多くファシアへのストレスが溜まりやすいのです。
そしてストレスによって交感神経が継続的に緊張してしまうことで、心だけでなく身体も緊張した状態となり、ファシアへのストレスにつながります。
適度な運動が理想ではありますが、難しい場合人の手を借りるのも1つかと思います。
TAWAN BLUEのストレッチはタイ古式マッサージのストレッチの他に、理学療法で活用されているストレッチや、こうしたファシアをリリースするストレッチを取り入れています^ ^
柔軟性と可動性について
「カラダがかたい」
そう聞くとどんなイメージでしょうか?
・開脚しても開かない
・手が後ろに回らない
・前屈で手がつま先に届かない
などなど。
柔軟をイメージされる方が多いと思います。
人体において、硬い、柔らかいとは柔軟性だけではないんです。
身体が硬い時、考えられるのは
柔軟性と可動性です。
『柔軟性』
筋、軟部組織の許す範囲の伸張能力。
これは想像しやすく、筋肉と腱が伸びる能力のことですね。
そして
『可動性』
関節可動域内にて自ら活動的に動ける範囲の能力。
身体の部位を思いのままにコントロールし動かせる能力のことを言います。
✅柔軟性は筋肉が伸びる範囲
✅可動性は関節が動く範囲
四十肩は肩関節の周りに炎症が起こりスムーズに動かなくなる症状のことです。
デスクワークなど長時間座ることや足を組むこと加齢などで股関節の可動域は狭くなります。
これらの場合には『柔軟性』だけではなく『可動性』も大切になってきます。
スポーツをされている方は柔軟性を高めるだけではなく、可動性も高めてコントロールする力がパフォーマンスUPに重要なカギとなります🔑
柔軟性が高い方の多くは可動性も高いですが、可動性が低く、柔軟性が高い場合、自分の思う以上に伸びてしまうオーバーストレッチ状態になります。
怪我に繋がると想像できますよね。
TAWANBLUEで行うストレッチは、
『柔軟性』だけではなく『可動性』を高めるストレッチも行います🤸
※お身体の状態によりご相談の上行います。
不調がないと気分も良いですよね😊
ケガや病気になると気付く健康のありがたさ。
そうなる前に、できる時に、いつまでも元気な身体作りしてみませんか?😊
2周年記念 特別メニュー♪
TAWAN BLUEは10月で2周年を迎えます。
サロン内装をせっせと毎週休みの度に行っていたのがつい昨日のように思います。
2年、本当にあっという間で驚きです。
営業しているうちにお客様へどうしたいか、どんなセラピストとしていたいかが見えてきて少しずつ理想に近づいております。
3年目もどうぞよろしくお願いいたします^ ^
さて、2周年記念は、実はかねてよりメニューにしたかった
キャンドルトリートメント 100分
を5名様限定で行います。
キャンドルの残量やお客様のお身体次第ではもう1名、2名できるかもしれませんがひとまず5名様限定とします^ ^
1月、タイに勉強へ行った際に先生に教えていただき、サロンで早速してみたかったのですが、マッサージキャンドルで納得いくものがなかなか見つからず・・・
セラピーグレードの精油を使っていながら人工香料がっつりの香りのキャンドルは使いたくないなぁと・・・
そんなときやっと見つけました!!!
スパ仕様のキャンドル♪
キャンドルの元となるのは、シアバターやカカオ脂、パーム油など完全なるオーガニック。
そしてエッセンシャルオイルも配合されております。
デトックスとされたキャンドルに配合されている精油を見ると、グレープフルーツなどが使用されております。
間違いないです^ ^
今まで検索で出てきていたキャンドルよりも数倍のお値段ですが・・・
やはり大切なお客様のお身体に触れるものはこだわりたい。
いつも、TAWAN BLUEへ行こう!と思ってくださる方へ極上のトリートメントを体験いただければと思います。
※こちらのメニューはご新規様はご利用できないメニューとなります。
皮膚から吸収される「におい」経皮吸収って?
TAWAN BLUEがアロマオイルトリートメントで使用している精油の芳香成分は、揮発性そして脂溶性です。
分子量は100〜300と比較的小さい分子です。
皮膚の表面から浸透することのできる分子量はおよそ800以下でそれ以上大きい分子は皮膚の表面に塗ってもあまり浸透してくれません。
つまり100〜300の分子量である精油の芳香成分は、塗布すると皮膚の表皮から表皮の下の真皮にある毛細血管に溶け込んでいきます。
そしてこの毛細血管は体中の血管と繋がっているので、体の色々な場所に芳香成分が到達します。
一般的に分子量が小さい成分ほど早く皮膚に浸透し、分子量が大きくなると遅くなります。
ちなみに、水溶性の成分は肌表面の角質を潤すだけで皮膚の深いところへは入っていかないんですね。
精油の成分は、ナノと呼ばれるほど小さくはありませんが、脂溶性なので毛細血管から入りこむことができるんです♪
先ほどお伝えしたように、精油の成分は分子量の大きさによって異なった速度で吸収されます。
ということは、時間差で体内で働かせることができるということになります。
これを活用したものが、精油を使用したアロマオイルトリートメントなんですね。
例えば、ブラックスプルースやヴァレリアンという精油には、酢酸ボルニルという成分が含まれます。
共通した成分ですが、ブラックスプルースはトップノート、ヴァレリアンはベースノートです。
つまり吸収される速度が異なるんですね。
酢酸ボルニルは、睡眠促進効果、肌質改善効果、緊張緩和、鎮静、鎮座、消炎、鎮痛などの働きがあります。
この働きをどのタイミングで吸収させたいのか。
それを考えながらブレンドオイルを決めることができる。ということです^ ^
私もまだまだですが、このブレンド方法にようやくたどり着きました。
今までは香りでしか使わないと思っていた分子量。トリートメントでも重要ということを理解できました^ ^
お客様へ活用し、より体感いただけるように日々勉強です!
精油は「鼻」以外からも吸収される??
人体はどこまでが体外でどこからが体内なのか?
医療においていくつかの定義がありますが管の外側も中の空洞に接している部分も「体外」と考えることができます。
口から肛門までは1つの管と考えるとわかりやすいと思います。
皮膚は「体外」です。そして酸素を取り込み二酸化炭素を排出する肺は吸い込んだ外気に触れています。消化吸収を行う胃腸も口から入ってきた食物と接しています。
つまりこれらも体外になります。
アロマオイルでは、精油をブレンドしたオイルを皮膚に塗布します。
におい分子は嗅覚器では神経インパルスに変換されて脳に伝達されますが、皮膚や肺、消化器から吸収された芳香成分は吸収・分解されて血管に入り、血液の流れによって全身を巡ります。
そして、
同じ精油であっても、経皮吸収と経鼻吸収では中枢神経におよぼす作用が異なる場合があるそうです。
例えば、サンダルウッド。サンダルウッドの主成分はαサンタロール、βサンタロールというものです。
セスキテルペンアルコール類が主要成分で、心臓の働きを良くし、血流を促す作用があります。
このαサンタロールについて、経鼻吸収した場合と経皮吸収した場合の作用を比較すると、経鼻吸収では興奮作用、経皮吸収では鎮静作用という正反対の作用を示したという報告があるそうです。
芳香成分が発生させた神経インパルスが脳に与えた影響と血液によって体を巡った場合では薬理作用が変わることを示しています。
同じ薬理成分でも、吸収経路で作用が異なる場合があるんですね。
精油の芳香成分を学んでいると、1つの精油に強壮刺激もあれば鎮静もある場合があります。
それはこういうことが関係しているんですね。
うまく使い分けることが大切になってくるのが、アロマセラピーです。
次回は、経皮吸収と経鼻吸収について少しまとめてみます^ ^