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皮脳同根
前回の投稿で、
自律神経の乱れはホルモン系、内分泌系にも影響する
と書きました。
自律神経には心と体のつながりがあります。
精神的なストレスで胃が痛くなる。ということはまさに自律神経の関係ですね。
この心と体のつながりにさらに「触れる」ということを追加すると「体の感覚」とのつながりも生まれます。
お客様の肌に直接トリートメントを行う、アロマオイルトリートメントは愛情ホルモンのオキシトシンを血管内皮に作用させ、一酸化窒素を増やすことで血管を拡げ、血圧を下げてくれます。また身体が緩み、リラックスして温まることで精油は最大限に吸収されます。
ゆったりとしたタッチのトリートメントは、愛情ホルモン「オキシトシン」の分泌を促して、安らぎの神経伝達物質「セロトニン」を増やしてくれます。
TAWANBLUEの手法は、表層の浅層リンパだけではなく深層リンパへもアプローチするので深い圧で行いますが、アロマオイルコース、ボディケアコース共にクイックマッサージのような早い手法ではなくじっくりとした動きが多いのが特徴です。
皮脳同根
この言葉は、脳と皮膚が密接に繋がっていることから生まれた言葉です。
これには命が生まれ、細胞分裂して大きくなる過程と関連しています。
受精卵が細胞分裂をして3週目に入ると「胚葉」と呼ばれるものができます。
胚葉は、外胚葉、内胚葉、中胚葉の3層からなります。
人間の皮膚は1番外側の外胚葉から派生しています。
実は脳もルーツが同じで外胚葉なんです。
だから皮膚に触れると、脳にも影響があると考えられているんです。
そのほかに、人間の皮膚の表面にはセロトニン、ドーパミン、アドレナリンといった神経伝達物質を受け取る受容体があります。
皮膚には感情のアンテナの役割があるんですね。
まさにアロマオイルトリートメントは心身のケアにぴったりなんです!
もちろん、緊張、凝り固まった筋肉もほぐしていきます。時には部分的にストレッチを行うこともあります。
心が元気だと体も元気に、体が動きやすく痛みが軽減されると心が元気になるように。
そんな心身へのサポートを目指しています。
自律神経とアロマ
私たちが生活している中で発生するストレス。
このストレスには
・身体的なストレス
・精神的なストレス
・環境的なストレス(異常気象による気圧差や寒暖差など)
などがあります。
TAWAN BLUEでは毎日ハードにお仕事をされている方が多いので働く方でお話しをすると、
仕事中は心身が自然と緊張状態になっていることが多いです。それに加え、夜遅くまでパソコンを使って残業をしたり、帰宅後も仕事をしたり、ベッドでスマホを見たりなど交感神経が優位になっている時間が非常に長いです。
すると、自律神経のバランスが崩れ、交感神経と副交感神経のスイッチがうまく切り替えられなくなり、様々な不調が起き始めます。
自律神経とは??
内臓や血管などの働きを自動的に調節する神経のことです。全身の器官み張り巡らされていて、あらゆる生命活動に影響しています。
自律神経の際ざいの特徴は、持ち主の意志に関係なく自動的に働くということです。
自律神経には交感神経と副交感神経の2つあり、交感神経は身体を元気に、副交感神経は身体をリラックスさせてくれます。この2つが状況に応じてシーソーのようにバランスをとりながら働いています。
この自律神経の乱れは、それぞれの乱れと、どちらも乱れることの3種あります。
そして、自律神経の乱れは、ホルモン系、内分泌系も影響します。特にホルモン系の司令塔は自律神経と同じ視床下部になります。
つまり、司令塔が同じなのです!
だから自律神経が崩れればホルモン系が乱れ、ホルモン系が崩れると自律神経のバランスが乱れるというようなことが起こるんです。
さらに強いストレスによって長期に渡り交感神経亢進状態が続くと免疫力低下を引き起こします。
視床下部
TAWANBLUEのブログを何度か読んだことがある方はもうお気付きかもしれません。
そう、精油が届く脳の場所と同じですね。
芳香成分が鼻の奥にある嗅細胞を刺激し、その刺激が電気信号と変化して脳の大脳辺縁系へ伝達されます。
そして視床下部、下垂体へと伝わります。
だから精油の芳香成分で自律神経のバランスを整える働きが期待できるんですね。
ただ良い香りで気持ち良い〜ってだけではないんです。
年々エビデンスも増えてきています。
ボディケアと精油はまさに
精神的、身体的、環境的ストレスのケアができるんです!
健康、自分の身体を考えた時にどんな方法でケアをしますか?
あなたがもし年齢や仕事など日常に起こるストレスで身体の不調を感じているのであれば力になれることがあるかもしれません。
精油って??
アロマオイルコースで使用している精油。アロマで聞きなれている方もいらっしゃると思います。
ちなみに・・・
精油は、エッセンシャルオイルと言います。植物の葉、花、茎、実、樹皮などから抽出したものです。
アロマオイルは、エッセンシャルオイルに化学物質や合成香料などが添加されたものです。
つまり
別物なんです!!
精油(エッセンシャルオイル)は、植物の葉、花、茎、実、樹皮などの組織にある油のうと呼ばれる小さな袋から抽出した揮発性の液体のことです。
※ネットより引用しました
これはペパーミントの葉を拡大した画像です。
この白く丸い部分が油のうで、ここに精油が含まれているんです。
植物にもよりますが、エッセンシャルオイルは原料の1〜3%かそれ以下しか含まれていません。
つまり100gの植物から3g以下しか抽出できず、ローズに関しては0.01%と言われていますので、たった5mlの瓶でもどれほどのローズを使用しているのかは、具体的な数字はわからなくても相当な量ということはお察しいただけるかと思います(^_^;)
ちなみに、TAWAN BLUEで使用しているローズは1滴に約50本のバラの花びらを使用している換算になります。
1瓶5mlで100滴分なので、5000本は使用されている計算になります。
そう考えたら、精油が安いわけがないんですよね。
安く済ませるために、ローズと同じ芳香成分であるゲラニオールを含むゼラニウムでカサ増ししているなんてこともあるようです。
その他、遺伝子組み換えで植物を大量生産したり。
確かにこの方が安定して同じ香り、同じ大きさの植物ができます。ただ、個性がないのです!
TAWAN BLUEで使用しているブランドの精油は、当然ですが遺伝子組み換えはしていません。また農薬も一切使っておらず、今までも農薬を使ったことのない土地でしか栽培しません。
ラベンダー畑の綺麗な写真を見たことがある方もいらっしゃると思います。
とっても綺麗なあたり一体が紫色なラベンダー畑は遺伝子組み換えのようです。
精油で使用しているラベンダー畑は、背もまばら、花のつき方もバラバラの写真映えは一切しない畑でした。
量産するには均一な成分で作る必要があるので決して悪いというわけではないんですが、大切なお客様に使うものだからこそ、身体に悪影響を及ぼす可能性があるものは使用したくありません。
いつもご利用されているお客様の場合は、同じラベンダーでも瓶が変わると、
「あれ?今回の前と違う香り」
と気づく方もいます^ ^
これも個性ですよね♪
そして雑貨屋さんである安いアロマオイルは、エッセンシャルオイルではなく、アロマ合成品なのでご注意ください!
アロマセラピーで使用する場合は、植物の芳香成分が重要になります。
この芳香成分がしっかりと含まれた精油は、世界で2%ほどしか流通されていないものです。
香りだけを楽しむなら、芳香成分がわずか、または含まれないものもあります。
身体に浸透し、血液に乗って全身をめぐるということを目的に使用するならセラピーグレードを使用する必要があります。
ディープアロマオイルコースの時のブレンドでは
思っていた香りと違う!
なんてことも皆さまありますが、楽しく選んでくださっています。
神経系、ホルモン系、免疫系にも働きかけるエッセンシャルオイルと深部へアプローチするディープアロマオイルで
心身のメンテナンスはいかがでしょうか?
こんなに全身アロマに包まれたのは初めて
最近、男性のご新規様で精油を使うアロマオイルコースのご予約が増えてきております。
よく耳にすることは、
男性もアロマオイルを利用できるサロンが少ない
あっても女性のイメージで行きづらい
女性セラピストさんだと緊張する
このようなお声が多い傾向です。
サロンによってコンセプトもあり、セラピストとお客様の相性は男性女性に関係なくありますよね。
お客様もセラピストも十人十色だからこそ様々なコンセプトのサロンがあると良いなと思います^ ^
TAWAN BLUEでは、
約60種類の精油の中から今のお客様の心身に合わせた精油を目の前で約5種選びます
香り=リラックスという使い方だけではなく、植物の持つ化学的な芳香成分を活用します
撫でるような手法よりも筋肉をほぐすような手法も取り入れています
浅層リンパではなく深層リンパを狙っています
凝りや緊張をとるために伸ばす手法があります
肉体的、精神的、両面においてサポートできるサロンを目指しています。
リラックスできて気持ち良いだけで終わらせたくはないのです。
先日ご利用になられたご新規様から
こんなに全身アロマに包まれたのは初めて
とお声をいただきました。
セラピーグレードの精油(人工香料なし、無農薬の土壌で育てた植物)でフランス式メディカルアロマを採用しているので濃度が高め(禁忌事項を確認の上で調合します)
だからこそできることですね。
個人サロンの利点として自分の求めるサロンを追求できることもあるので、これからもお客様を健康に、生活の質を向上するサポートができるように
必要なことを取り入れるサロンにします^ ^
香りの感じ方は男女で違う!?
オイルを使用するコース(ディープアロマオイル、ホットストーン、筋膜リリース)の場合、毎回お客様の今の心身の状態に合わせて最適な精油をご案内しながら一緒に決めています。
目安としては約60種類の精油の中から5種類前後選びます。
その日によって良い香りと苦手だなって思う香りが違うのも面白いです♪
タイトルの男女で香りの感じ方が違うのか?
という内容ですが、TAWAN BLUEにご来店される男性、女性のお客様と精油を選んでいる時に男女で共通点があるなと感じます。
(私個人の感じ方なので特にどんなところかは明記は控えます(^^;;)
では実際の人体としてはどうなのか。
研究などでは様々な報告が出てきていますが香りは好みもあるので正確とは言い難い状況もあるようです。
先日興味深い研究報告を目にしました。
精油の自律神経に働きかける変化を調べた研究なのですが、その中でこのようなことがありました。
解剖学的に脳細胞の嗅覚を感じる部分の数を測定した結果、女性では嗅覚情報の処理に関わる脳細胞「嗅球」が男性より平均43.2%多くさらにニューロンの数に関しては49.3%多いことなどから嗅球が多い女性の方が嗅覚が鋭いと報告しており男女差が生じる要因の1つではないかと考えられる。
男性と女性で嗅球の数に差があるというのは驚きですね。
考えてみれば、恋人の香りが好きということも聞いたりしますね。
男性よりも女性の方が脳でにおいを判断する時にコントラストをつけやすく感受性が高いということなんですね。
とはいえ、
アロマテラピーの名付け親のルネ・モーリスガットフォセ博士、初めて医療現場で精油を活用した軍医のジャンバルネ 博士は戦場で負傷した戦士の治療に使用しました。
このように男性がアロマと深い関わりと持ちながら
アロマ=女性
というイメージがまだまだ日本にはあるのではないかなと感じています。
男性だって精神的なストレスはあります。
身体、心(精神)は繋がっています。これらのバランスを整えることが健康、そして環境を変えることにもつながるのではないでしょうか。
よりホリスティックにお客様と向き合うのがセラピストとして目指す場所です。