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精油はワインと同じ
同じ畑で同じ品種のブドウから作られるワインでも、例年「今年のワインの特徴は◯◯です」と紹介されますよね。
収穫年や産地によって同じ農産物でワインのように味が違うことはよくあることかと思いますが、精油にも同じことが言えます。
同じ種でも生育場所の標高の違いや植物が育つ環境の違いで、成分も大きく変化するんです。
例えば、平地には人をはじめとして色々な生物が住んでいます。
植物にとっても気候が穏やかで暮らしやすいですが害虫に食べられる危険性があるので虫を寄せ付けない作用や、暖かい気候のため防腐作用が必要になります。
平地の植物は、駆虫、抗感染(抗菌・抗ウイルス・抗真菌)、強壮作用のある成分を作ることで競争の激しい土地での生き残りを狙っています。
一方、標高1000M以上の高山では、敵も少なく害虫は減ります。さらには蜂などの受粉に必要な虫も少なくなります。
そうなると今度は、甘い良い香りで虫を引き寄せる工夫を凝らす方が生き延びるために必要なことかもしれなくなります。
タイムやローズマリーは温かい場所から寒い場所まで環境に適応して生きられるよう、環境によって精油成分が違います。生きる環境で成分が変化するんですね。
野菜でも、F1種(交雑によって生まれた一代雑種、常に揃った品質の野菜ができ、生育も早く収量も多い種)と自家採種で作る作物は違うと言います。
違う場所、違う条件で作っても同じ品質の作物が取れるF1種に比べ、自家採種は環境適応力が旺盛なので作る人によっても全く違うそうです。
TAWAN BLUEで使用している精油ブランドは、農薬を1度でも使用したことのある土地は使わない徹底ぶりです。
そして植物それぞれの最適な時間に採取したものを蒸留しています。
そのため、同じラベンダーでも香りが少し違う場合があります。
適した環境で育てられ、その土地で生育するために必要な成分を豊富に含んでいる精油をふんだんに使用してディープアロマオイルマッサージを行います。
化学的アロマセラピーの醍醐味ですね^ ^
化学的アロマセラピー
TAWAN BLUEはエッセンシャルオイル(精油)をアロマオイルの時に活用しています。
精油(アロマと聞くと馴染みがあるかもしれません)はただ香るだけではなく、それぞれの芳香成分(薬効)を使用します。
虫除けにレモングラスと聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
これは、レモングラスに含まれる主成分にゲラニアールとネラール(2つ合わせてシトラール)という成分に昆虫忌避作用があるからです。
こういった植物の栄養分ではなく植物体中にある芳香性の揮発成分を蒸留して抽出したものを精油と呼び、マッサージで使用するベースとなるオイルと混ぜて使用します。
100%植物から抽出されたものしか精油とは呼べず、アロマと呼ばれています。100円ショップにあるものなどがそうですね。当然薬効もありません。
TAWANBLUEでは、例えば「ラベンダーはリラックス」などというような使い方はしていません。
グレープフルーツは「脂肪溶解」という作用があります。
もちろんこれだけをお客様には話すのですが、なぜ脂肪溶解なのか?
これはグレープフルーツ精油の香りによる匂い刺激は白色脂肪に蓄積する中性脂肪の脂肪酸とグリセリンへの分解を促進し、体温と血糖、血圧を上昇させて潜伏期間の後に食欲を抑制すること。さらに骨格筋を支配する交感神経を抑制し筋肉の血流を低下させることが、ラットを用いた実験で結果が出ているからです。
雰囲気だけで使用するのではなく、これらの理由を踏まえて選ぶことを心がけて勉強しています。
好きな香りを嗅ぐと深い呼吸になりますが、香りを作る調香というよりは、お身体をより楽にするためにどれを使用するかを考えることを重要視しています。
TAWAN BLUEのアロマオイルはなぜ深い圧なのか。
アロマオイルはゆったりと優しく、リラックスなイメージを持たれている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
スパなどのイメージ写真ではそんな印象を持つものが多いと思います。実際お客様でもそのように思っている方が多いので、アロマオイルが初めての方やあまりご経験のない方には先にお伝えしています。
TAWAN BLUEのアロマオイルは深いところの筋肉もしっかりほぐします
と。
とはいえ、テレビの激強の足つぼマッサージのようなのではございませんのでご安心ください。皆様それぞれの状態に合わせて行います。
ただし!筋肉がピン!と緊張している場所などは最初はやや強く感じる場合もあるかもしれません。
リラックスよりもほぐして身体が楽になることを目指しているサロンになります。
そのため、リラクゼーションサロンと今まで屋号の前につけていたものは外しました^ ^
さて、タイトルに書いた、「なぜ深い圧のアロマオイルなのか?」というところですが、
皆様がアロマオイルを行う上で「リンパ」という言葉を聞いたことがあると思います。
身体のゴミとなる不要なものを細胞から回収して心臓に戻すのがリンパ管になるのですが、このリンパ管は大きく2層に分かれています。
ゴミや不要なものを運んでいたリンパ液が心臓に戻っていいの?と思うかもしれませんが、実は私たちの身体にはゴミも浄化して血液として戻す代謝と呼ばれるシステムがあるんですね。
皮膚の真皮層から始まる浅在性のリンパ管と、筋膜の下層にある深在性の深層リンパ管の2つに分けられます。
浅層と深層から運ばれるリンパ液は合流して最後にリンパ本幹を流れて静脈に注ぎます。
そしてリンパ管には浅層、深層合わせて5種類のリンパ管があります。
リンパ管は動脈の血液を送り込む心臓のような働きがないので、
・動脈の拍動
・呼吸、筋肉などのポンプ作用
によってリンパ液も心臓へと運ばれるのですが
浅層リンパのみの排液では深層までリンパが排液される速度は、深層リンパ管を活性して浅層リンパ液を引き込む場合の約500分の1〜100分の1と言われています。
なぜなら、動脈の力を利用してリンパ液を排液している深層リンパ管と、毛細血管の血流を利用してリンパ液を排液している浅層リンパ管では違いがあるからなんです。
ちなみに、動脈の流れは1秒あたり約50cmであるのに対して、毛細血管の流れは1秒あたり約0.05cmです。
深層の血流は浅層の血流の1000倍の速さといえるんです。
だからTAWAN BLUEでは深層の筋肉、リンパへアプローチしているんです。
リンパの流入する道は獣道
私たちが長い期間にわたって、同じ動作を繰り返しているとリンパの流れる道が獣道のようにできてきます。
例えば、
・いつも大声で笑っている
・いつもしかめっ面をしている
・カカトからついて親指でけるように歩いている
・足を引きずるように歩いている
・階段をのぼる
・エレベーターに乗る
などなど。
これらの日常動作によってリンパの流れやすい道や流れにくい道が出来上がってしまいます。
つまり!!!
リンパの流入する道は、その人の生活習慣によって異なるんです!!
と考えると・・・
リンパの流れが滞っているのは自分自身の体にも原因があるんですね。
さらには、年齢によって結合組織のコラーゲンのハリや弾力が失われることでリンパ回収も悪くなってしまいます。
この詳しい内容はまた後日にでもご案内します♪
マッサージで真皮を動かすことで、リンパ回収を促す、助けることに。
ストレッチで日頃使わない場所、疲れやすい場所を伸ばし、ほぐすことで偏りの少ない姿勢へ。
いつものアロマオイルにプラスα
昨日、アロマオイルが初めての方は、まずはオーソドックスなディープアロマオイル90分がオススメとお伝えしました。
そして今日は、アロマオイルを何度かご体験されたことがある方にオススメなプランです。
それは、
アロマオイル+脊柱クレイ
です。
クレイパックって聞いた事がある方はいらっしゃるかと思います。
クレイについては、「天然の湿布!?クレイの秘密!」でもご説明しておりますのでよろしければご覧ください。(クリックすると詳細へ進みます)
デトックスや鬱滞除去、炎症を取り除いたり瘢痕形成と様々な作用があります。
ではこのクレイパック、背中にする事でどんな効果、影響があるのでしょうか。
脊柱は、自律神経を司る場所です。
自律神経とは、意識とは関係なく内臓や心臓の働きを操作する神経です。
活発に動くように命令を伝える交感神経
ゆったり動くように命令を伝える副交感神経
この2つがうまくバランスよく働いてくれるおかげで、私たちの健康は保たれています。
でもこの2つのバランスが崩れたら??
自律神経に乱れが起こり心身に支障をきたしてしまいます。
過度なストレスや過労による肉体疲労や睡眠不足、不規則な生活などが原因で乱れは起こります。
そして自律神経の乱れから内臓へも悪影響を及ぼしてしまいます。
そこでクレイの登場!!
クレイの色で言うと
「ホワイト」
マイルドでリラックス効果、ストレス軽減、精神疲労、不眠に効果があると言われています。
「グリーン」
吸収性などデトックス効果が強いと言われています。
これらをパックする事で、疲労をとり、緊張して張りつめられた体をリラックスさせ、溜まった老廃物を吸着して排出させます。
内臓の疲れは背中に出やすいとも言われます。
クレイでいらないものを取り除いた上で、精油をしっかりと体内へ届ける事で全身へ精油の持つ効果がくまなく巡ります。
炎症を抑える効果も強く、私は腕の湿疹の時や切り傷の時に使用していますが、治癒が早くてびっくりしています。
やはり体感するのが一番ですね♪
アロマオイルに慣れてきたら一度お試しください^ ^