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1滴のペパーミント精油は・・・
精油は葉、小枝、つぼみ、花、果実、種、幹、根など植物の様々な部位から得られた非常に凝縮された抽出物です。
これは何度かこの日記でも書いていますね^ ^
でもこの凝縮ってどのくらいのものなの??
例えば:
バラの場合、1滴(0.05ml)にバラの花約50本と言われています。
他のデータでは、1kgの精油を生成するのに2500〜4000kgものバラの花びらが使われているとも記載されています。
15mlのラベンダー(サロンにある大きな瓶の量です)精油を作るのに1.4kgのラベンダーが使用されています。
1滴の精油は、15〜40杯分のハーブティーもしくは小さじ10杯分のチンキ剤(生薬やハーブの成分をエタノールまたはエタノールと精製水の混合液に浸すことで作られる液状の製剤)と同等の効能があると言われています。
ちなみに、1滴のペパーミント精油は26杯分のペパーミントティーと同じ効能があるそうです。
相当凝縮されていることがわかりますよね。
だからこそ精油は注意して慎重に扱う必要があります。
TAWAN BLUEではフランス式のメディカルアロマを採用しているので、使用濃度が高めです。
妊娠されている方はいらっしゃらないので問題ありませんが、産後や高血圧、てんかんなど状況によりご使用いただけない精油もあります。
ご来店時に確認しながらブレンドしていきます^ ^
タイ OTOP
昨日、お客様が帰られた後携帯電話を見ると、タイの友達から連絡がありました。
布を持っている写真を添えて。
OTOP商品のようでした。
OTOPとは??
「OTOP(オートップ)」とは、タイ政府がすすめる「一村一品運動」のことで、全国76県7,000以上の村が登録し、1村(One Tambon)につき1種類の主要製品(One Product)を作っています。
もともと各地方で独自に生産されていた特産品ですが、共通の規程がなかったため品質はバラバラ。そこで2001年に立ち上がったのがOTOPプロジェクトでした。品質管理された特産品は「OTOP」マークが表示され、買い物時のひとつの目安になっています。
特産品といっても商品は様々。職人技が光る伝統工芸品はもちろん、お菓子やお茶といった食品から自然派の美容アイテムまで幅広くラインアップしています。
OTOP商品は、品質が良いことはもちろん、タイ各地の伝統と職人技、さらにはその土地ならではの素材と、全てが一体となった逸品がそろいます。
※ネットより抜粋
それぞれの地域の厳選された品質の良いものということです^ ^
そのOTOP製品の布を送ってくれるとのこと。
よくわからないけど、嬉しい!
届いてから、肌触りをみて柔かければベッドシーツに使おうかなと思っています。色にもよりますが^^;
気長に待ちたいと思います♪
精油はワインと同じ
同じ畑で同じ品種のブドウから作られるワインでも、例年「今年のワインの特徴は◯◯です」と紹介されますよね。
収穫年や産地によって同じ農産物でワインのように味が違うことはよくあることかと思いますが、精油にも同じことが言えます。
同じ種でも生育場所の標高の違いや植物が育つ環境の違いで、成分も大きく変化するんです。
例えば、平地には人をはじめとして色々な生物が住んでいます。
植物にとっても気候が穏やかで暮らしやすいですが害虫に食べられる危険性があるので虫を寄せ付けない作用や、暖かい気候のため防腐作用が必要になります。
平地の植物は、駆虫、抗感染(抗菌・抗ウイルス・抗真菌)、強壮作用のある成分を作ることで競争の激しい土地での生き残りを狙っています。
一方、標高1000M以上の高山では、敵も少なく害虫は減ります。さらには蜂などの受粉に必要な虫も少なくなります。
そうなると今度は、甘い良い香りで虫を引き寄せる工夫を凝らす方が生き延びるために必要なことかもしれなくなります。
タイムやローズマリーは温かい場所から寒い場所まで環境に適応して生きられるよう、環境によって精油成分が違います。生きる環境で成分が変化するんですね。
野菜でも、F1種(交雑によって生まれた一代雑種、常に揃った品質の野菜ができ、生育も早く収量も多い種)と自家採種で作る作物は違うと言います。
違う場所、違う条件で作っても同じ品質の作物が取れるF1種に比べ、自家採種は環境適応力が旺盛なので作る人によっても全く違うそうです。
TAWAN BLUEで使用している精油ブランドは、農薬を1度でも使用したことのある土地は使わない徹底ぶりです。
そして植物それぞれの最適な時間に採取したものを蒸留しています。
そのため、同じラベンダーでも香りが少し違う場合があります。
適した環境で育てられ、その土地で生育するために必要な成分を豊富に含んでいる精油をふんだんに使用してディープアロマオイルマッサージを行います。
化学的アロマセラピーの醍醐味ですね^ ^
ボディケアもアロマオイルにも共通する神経との関わり
度々、TAWAN BLUEでお客様にご案内しているコースのご案内の際に登場する「神経」。
ボディケアとアロマオイルそれぞれ神経にアプローチしています。
簡単に話すと、神経には脳と脊髄を中枢神経、この中枢神経以外の神経を末梢神経と言います。
末梢神経はざっくりと体性神経(知覚神経、運動神経)、自律神経に分けることができます。
体性神経→体からの情報を脳に伝えたり、筋肉に脳の命令を伝える。
自律神経→自動で動いている。内臓や心臓に脳から命令を出し続けている。
知覚神経にはさらに表在感覚、深部感覚、複合感覚と触った時の感覚などがあります。
ボディケアで使用しているPNFでは、
声かけとセラピストがお客様をタッチすることで知覚神経を通して脳へ触れられていることを伝え、運動神経を通して動かすように脳から命令を行います。
この体性神経の流れを使っているんですね。
そして、嗅覚。
匂いの分子は鼻腔(鼻の穴)の奥の嗅上皮に到達し、嗅細胞によって匂いが電気信号に変えられ、嗅神経を通って一部は視床、又一部は視床下部を経て大脳皮質の嗅覚野へと進んでいきます。
大脳新皮質は思考や判断、言語に関する情報など高度な情報処理を行う場所で、大脳辺縁系は呼吸、食欲、など原始的本能など生命の基本活動や感情をつかさどる場所です。
香りの分子は、大脳新皮質を通さず、大脳辺縁系へ最初に伝わり体の生理反応に働きかけるんです。その後、大脳新皮質にも伝えられ香りに対する意識が生まれます。
そしてこの大脳辺縁系の視床下部は自律神経やホルモンなど内分泌系の中枢として働いていて、体温や消化、睡眠を調節する機能や性機能の中枢でもあります。
自律神経の乱れや自律神経を整えたいとおっしゃる方もいらっしゃいます。
この自律神経に働きかけるのが香りなんですね。
ボディケアでも香りを使うのですが、あえて分けるなら
ボディケアで体性神経(知覚神経、運動神経)に、アロマオイルで自律神経にアプローチをしています。
ストレスとの関わりもありますがこれは又後日^ ^
神経を通して体を動かしたり、リラックスしたりと非常に重要と考えています。
人間の体ってただの肉の塊ではないですもんね^ ^
化学的アロマセラピー
TAWAN BLUEはエッセンシャルオイル(精油)をアロマオイルの時に活用しています。
精油(アロマと聞くと馴染みがあるかもしれません)はただ香るだけではなく、それぞれの芳香成分(薬効)を使用します。
虫除けにレモングラスと聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
これは、レモングラスに含まれる主成分にゲラニアールとネラール(2つ合わせてシトラール)という成分に昆虫忌避作用があるからです。
こういった植物の栄養分ではなく植物体中にある芳香性の揮発成分を蒸留して抽出したものを精油と呼び、マッサージで使用するベースとなるオイルと混ぜて使用します。
100%植物から抽出されたものしか精油とは呼べず、アロマと呼ばれています。100円ショップにあるものなどがそうですね。当然薬効もありません。
TAWANBLUEでは、例えば「ラベンダーはリラックス」などというような使い方はしていません。
グレープフルーツは「脂肪溶解」という作用があります。
もちろんこれだけをお客様には話すのですが、なぜ脂肪溶解なのか?
これはグレープフルーツ精油の香りによる匂い刺激は白色脂肪に蓄積する中性脂肪の脂肪酸とグリセリンへの分解を促進し、体温と血糖、血圧を上昇させて潜伏期間の後に食欲を抑制すること。さらに骨格筋を支配する交感神経を抑制し筋肉の血流を低下させることが、ラットを用いた実験で結果が出ているからです。
雰囲気だけで使用するのではなく、これらの理由を踏まえて選ぶことを心がけて勉強しています。
好きな香りを嗅ぐと深い呼吸になりますが、香りを作る調香というよりは、お身体をより楽にするためにどれを使用するかを考えることを重要視しています。